
福岡市博多区に本社を構える株式会社大賀薬局は、1902年に創業し、福岡県を中心に調剤薬局、ドラッグストア、化粧品専門店118店舗を展開していますが、残薬問題をテーマにした啓発活動「オーガマンのやくいく(薬育)プロジェクト」の2025年の活動目標が先日発表されました。
「残薬問題」とは、患者が医師から処方された薬を飲みきれずに余らせてしまうことで、その結果として起こる医療や社会の課題を指します。薬不足や今後予想される医療資源の限界、また社会の持続可能性を考える上で、切り離すことのできない問題として重要視されていますが、大賀薬局では、「薬を増やすではなく、減らす薬局」を目指し、薬育プロジェクトを発足しています。
大賀薬局のコーポレートヒーロー「薬剤戦師オーガマン」と、「薬剤師YouTuberワディ」が福岡市近郊を中心に、保育園や幼稚園を訪問し、正しい手洗いやうがい、歯磨きとデンタルフロスの使用方法を楽しみながら学べるプログラムを提供し、処方された薬を最後まで飲み切ることの重要性を伝えるこの活動。発足からの3年間で合計240の保育園・幼稚園を訪問し、26,327人の園児たちに笑顔を与えてきた彼ら。


2025年は、福岡市近郊で70園、鹿児島市近郊で30園の保育園・幼稚園を訪問予定。また小学校訪問では、福岡市近郊の30校で、薬剤師の仕事や医療費削減の意義を伝える授業を計画しているとのこと。昨年も保育園の先生方からの口コミで来園希望が殺到しているだけに、今年もオーガマンとワディにとって大忙しの1年となりそうです。